講座案内   
8月1日(金)   東京大学 未来ビジョン研究センター 教授          江 守 正 多 先生
  ◇気候の危機にどう向き合うか
 
     人間活動による温室効果ガスの増加が気候変動(地球温暖化)を起こしている。気候変動が人類にもたらす危機と、その回避のために必要な社会システムの大転換について論じる。
  参考書  「気候変動と社会」 東大出版会
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8月2日(土)   東京女子大学特別客員教授        高 原 明 生 先生
  ◇現代中国と世界秩序 - 米中対立と日本
     大国が自己中心的な行動に走り、世界秩序は動揺している。米国の変化を踏まえ、中国の状況についてよく理解した上で、冷静かつ現実的に日本の対応を考えなければならない。
  参考書  「中国年間2025」 一般社団法人中国研究所編 明石書店 (2025年)
 「永遠の隣国 私達の日中五十年」 福田康夫監修、五百旗部頭責任編集、三輪書籍(2028年)
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8月3日(日)   武蔵野音楽大学名誉教授            薦 田 治 子 先生
東京藝術大学非常勤講師 平家演奏家      田 中 奈央一 先生
  ◇「平家物語」と琵琶法師 - 木曽最期を聴く
 
      琵琶法師が語り始めた『平家物語』は、800年近くの歳月を超えて今日まで音楽家によって語り継がれてきました。当日は、『平家物語』の生演奏を交えて物語の理解を深めます。
  参考書  「平家の音楽-当道の伝統-」 著/薦田治子 第一書房(2003年)
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8月4日(月)   帝京大学教授
東京大学名誉教授              岡ノ谷 一 夫 先生
  ◇コミュニケーションから考える言語と意識の起源
 
     動物のコミュニケーション行動のいろいろを紹介し、それぞれの行動から心の存在が推測できるかを考える。また、ヒトだけがもつ言語について、動物のコミュニケーション行動との連続線上におけるかどうか検討する。さらに、コミュニケーションから言語や意識が生まれるという仮説について議論する。
  参考書  「つながりの進化生物学」 朝日出版社
 「脳に心が読めるか」 青土社
 「ことばと心」 玉川大学出版局
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8月5日(火)   慶應義塾大学経済学部教授       松 沢 裕 作 先生
  歴史学の歴史 -近代日本を中心として-
 
     歴史家もまた歴史のなかに生きており、歴史学にも歴史がある。この講義では、日本の歴史学の始まりや、信州出身の西洋史研究者・今井登志喜の生涯などを通じて、近代日本の歴史学の歴史の多様な側面に迫ってみたい。
  参考書  松沢裕作 『重野』 山川出版社(2012年)
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8月6日(水)   東京大学名誉教授・特任教授
放送大学客員教授           小野塚 知 二 先生
  食の歴史 - 英国の経験と日本の現状
 
     食は人間にとって最も根源的な営みですが、それはいま臨界点に差し掛かっています。その一つが祭事のご馳走の消滅で、それは世界各地で遅速や程度の差はあれ、進行しています。食の臨界点の実相を英国の二世紀半の経験と日本の現状に注目して解き明かします。
  参考書  小野塚知二 「食文化の隆盛と危機の同時進行:英国と日本の経験」 『農村と都市を結ぶ』第868号、2024年6月
  https://researchmap.jp/search_Tomo/published_papers/46815236/attachment_file.pdf
 小野塚知二 「食料貿易の過去・現在・未来:人口減少社会の展望 『月刊東京』第450号、2024年1・2月
  https://researchmap.jp/search_Tomo/published_papers/45584593/attachment_file.pdf
 小野塚知二 「日本の食の隆盛と危機:グローバル化の一断面」 『季刊 くらしと協同』第44号、2023年6月
  https://researchmap.jp/search_Tomo/published_papers/42658825/attachment_file.pdf
 小野塚知二 「イギリス料理はなぜまずいか?」 『イギリス文化史』 井野瀬久美恵/編 昭和堂(2010年)
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